ノンアルコールビールは今人気

ノンアルコールビールは今やひとつのカテゴリーになったほどの人気だ。

 ビールの代替品だったノンアルコールビール。正確にはノンアルコールビールではなく、ビール風味飲料であるが、今やこの市場が急速に拡大しつつある。

 ビール味に近づき味が改善され、飲料としても認知されてきた。大手各社は味にこだわる新商品を次々と投入している。

 サントリービール風味飲料「オールフリー」500mlを2月8日に発売する。どうやら350mlでは物足りない、という消費者の声にこたえるためだ。昨年8月に発売した350ml缶は12月末時点で目標を大幅に上回った。サッポロビールは3月16日新商品「サッポロ プレミアムアルコールフリー」を発売する。おいしさを求める声が強いことから、従来品では使用しなかった麦芽100%の麦汁とバイエルン産のアロマホップを75%以上も使い、出来る限りビールに近い苦みのある味を追及したようだ。

 一方、キリンビールは「キリンフリー」を発売し、酸味を抑えるなどの味の改良を二度にわたって重ねてきた。この結果、昼食時やスポーツ時など、これまでビールを飲まなかった層の想定外の需要も広がってきている。

 マーケティング会社のトレンダーズの調査では、ビールを飲める場面でもあえてビール風味飲料を選んでいる事例があるみたいだ。味が良くなり、ビールの代替品ではなくなっているのではないだろうか。

 ノンアルコールビール、進化している。